「初めての海外起業 グアム編」の第4回目、レストランの開業を例に話を進めていきます。
（前回のお話はこちら）
グアムでの起業で一番多いのはレストランの開業
私は長くグアムで仕事をしてきました。そして日本からやってきて起業した人たちを何人も見てきました。業種として一番多く見てきたのはレストランビジネスです。
その理由は以下と考えられます。
1.和食など日本の味はローカルにも人気
ちなみに韓国人も和食は大好きです。
2.ローカルは外食が大好き
あまりエンターテイメントがないグアム、家族揃っての外食の頻度は日本より高いと思います。
3.日本人ローカル＆観光客は一定数いるので、ある程度見込み客数が読める
4.売り物件が比較的多い
以上です。
グアムで成功を収めているレストランはローカルに人気のお店が多いです。ツーリストはローカルに人気のあるレストランに行きたいので、その結果さらに賑わうことになります。
物件選びが成否を決める
成功には物件選びがとても重要です。
物件の売り価格はもちろん、家賃など毎月のランニングコストも重要なポイントで、
はっきり予算とエリアを決めて、条件のいい居抜き物件が出るのを待ちましょう。
居抜き物件のメリット
多少高くても、居抜き物件を選ぶべきです。
まず、グアムでは工事費が高く、期間も常に計画通りには終わりません。
また、居抜き物件を会社ごと買い取れば、営業許可はもちろん公衆衛生許可書や、お酒販売のライセンスなども引き継げます。これらを一からやるとなると大変です。
物件オーナーの人柄も重要なポイント
物件も大切ですが、借りる物件のオーナーも大事です。
1.メンテナンスをしっかりやってくれるか
2.しょっちゅう家賃を値上げしていないか
3.余計な口を挟んでこないか
いくらいい物件でも、そこのオーナーがくせ者だとやりにくいです。契約前に、同じビルの他のテナントにオーナーの評判を聞くといいでしょう。
チェック＆リサーチが大事 第3者の意見も聞く
グアムは車社会ですから、入店へのアクセスや、駐車場の収容台数もポイントです。そして周辺にどんなレストランがあるのか、流行っているのか、リサーチも必要です。
また、現地の人にその物件はこれまでどのようなレストランが入っていたのか、様子を聞くのもいいかもしれません。
そして具体的な選定が決まったら、現状のエアコンや厨房設備がどの程度使えるかも大切です。「それはどこも同じ」と思われるかもしれませんが、グアムでは業務用エアコンや厨房器具は、日本以上に高いです。
契約は慎重に でもタイミングは大事
タイミングを逃さないようにしましょう。いい物件は他の買い手との競争になりますが、慌てずに対応しましょう。検討したい時には「～日までに必ず結論を出すので待ってほしい」と伝えましょう。
実際の契約は、素人ではわかりませんので、一人でやってしまうと危険です。
多少の費用は払っても、慣れた人に間に入ってもらうようにしましょう。
そこをケチると、結果大きな損失を出すことも考えられます。
最後に
レストランの開業は、適切な物件を選び、あらかじめ準備と根回しをしておけば、それほど面倒な手続きはありません。しかしそれを怠り、一度こんがらがってしまうと、元に戻すのは大変です。
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