「初めての海外起業グアム編」の第3回目は、簡単にビザのお話をします。
(前回のお話はこちら)
1.ビザは米国連邦政府の事情で発給が決まります。
グアムで開業や投資は、日本人であっても可能です。
しかし、実際に移住する、グアムで給料をもらい生活する場合は、米国の就労ビザや永住権が必要になります。
現在グアムでは、観光目的の一定期間の短期滞在ならビザが不要なうえ、日本から一番近いアメリカという事で、他の地域より移住が簡単だと誤解されがちです。
しかし、現状は違います。移住するためにはビザを持っていることが必須で、そのビザを取得するためにはある程度の期間、費用、そして「理由」が必要なのです。あなたの事情ではありません。アメリカ合衆国があなたを受け入れる理由があるか、ということです。そしてまた、一言で「こうすればビザが取得できる」という答えはありません。なぜならば、一人一人置かれている状況が違うからです。
2.開業や投資はビザがなくてもOK、でも知っておくべきです
「グアムであなたでなければできない仕事があるのか?」「グアムで事業を起こしたいのか?」「グアムに住んでいる人と結婚するのか?」などの動機が必要です。残念ながら、ただ漠然と「住みたい」だけでは、グアムへの移住は、ほぼ不可能です。
「ビザとはなんですか?」などと基本的な質問をしてくる人にまず言わなければならない事は「まずビザについて自分でわかる範囲で調べて勉強をして下さい」という事です。その後初めて、個々の動機により移住できる方法を専門家と一緒に探る、ということになります。
開業や投資はビザがなくてもできますので、準備をしながら同時に「誰がいつどのようなビザを申請するのか」を考えて進めていくこともできます。
3.ビザの種類
現在米国で発給しているには以下のようなものがあります。アルファベットや数字に関しては単なる使用上の符号であり意味はありません。便宜上の記号です。
・Aビザ 外交官ビザ
・Jビザ 交換プログラムビザ
・Bビザ 短期観光/出張ビザ
・Kビザ 婚約者ビザ/配偶者
・Cビザ 通過ビザ
・Lビザ 企業内管理職転勤者ビザ
・Dビザ 乗務員ビザ
・Mビザ 職業訓練者ビザ(専門学校)
・Eビザ 投資家/貿易家駐在員ビザ
・Oビザ 芸術、科学、ビジネス関係
・Fビザ 学生ビザ
・Pビザ スポーツ選手、芸能、芸術関係
・Gビザ 国際機関関係者ビザ
・Qビザ 国際文化交流関係
・Hビザ 広い範囲の労働ビザ
・Rビザ 宗教関係ビザ
・Iビザ 特派員ビザ
・Vビザ 永住権保持者の配偶者と未婚の子供
まずは「なぜグアムに、アメリカに住みたいのか」「グアムで何をしたいのか、何ができるのか」を自分で整理してから、具体的な計画を立てることが必要だと思います。
注)米国移民法は常に改正されています。時には法律が変更しても何の公開もなく施行する場合もあります。以前は簡単に取得出来たビザでも、現在は非常に困難になっている場合や、取得の条件や審査が変更されている場合もあります。過去の経験が生かされる場合もありますが、逆の場合もありますので安易に考えるのは危険です。
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