前回から書き始めた「初めての海外起業 グアム編」、今回は第2回目です。
(前回のお話はこちら)
私は長くグアムで仕事をしてきました。そして日本からやってきて起業した人たちを何人も見てきました。成功した人もいましたし、失敗して撤退した人もいました。そこで私が感じた成功と失敗のポイントを以下に簡単にまとめてみます。
グアムでの開業 成功のポイント
自分の経験や実績から何ができるかしっかり考える
国内の転職や開業と同じで、自分の経験や実績を活かすのが最良の方法といえるでしょう。
「何をするのか」はっきり決めてそれを貫く
「なんでもいいからグアムに住みたい。何をしたらいいのか」と聞いてくるような人はまずダメです。また昨日は「マリンスポーツの会社がやりたい」と言って、今日は「居酒屋レストラン」というような人もダメだと思います。(実際にこういう人は結構いました)
グアムの法律やアメリカ合衆国のビザの基本を学ぶ
全て頑張って勉強する必要はありませんが、自分がやりたいビジネスに関する基本的なことは調べておく必要があります。他人任せではダメです。
先のプランを常に描く
グアムでの開業を目的とするのではなく、常に一歩先のこと、将来のビジョンを描くことが成功につながると思います。成功した後ハワイやアメリカ本土へ行くビジネスマンも少なくありません。
現地に信頼の置ける人を見つける
ある程度の報酬を支払ってでも、現地でアドバイスをくれる、動いてくれる人を見つけるべきです。ただ、人選を誤ると大変なことになってしまいます。日本人オーナーの経営するレストランなどに足を運んで、その人の評判を聞くと良いでしょう。
節約やコストカットはOKだが、ケチはダメ
適切にバランスよく資金を投入することを心がけましょう。またグアムと日本の相場は違います。「このくらいの工事なら日本では20万円くらいなのに」などと言ったりするのはやめましょう。
グアムでの開業 失敗者にありがちなポイント
方向性や考え方をコロコロ変える
全く経験のない分野に未学習のまま挑戦する
アメリカ合衆国のビザやグアムの法律のことを全く理解せず他人任せ
グアムで開業することをゴールとしている
間違った人脈作り
資金に余裕がなく、市場調査に全くお金を使えない
いずれも成功のポイントの裏返しです。「グアムで開業すること」をゴールにしても悪くはないのですが、やはりもっと先を見据えた人の方が成功の確率は高いです。
これらは日本で起業する場合の共通点もありますし、グアムならではのポイントもあります。
先人のアドバイスは最高の宝物ですが・・・
日本からグアムに行って開業した先輩は優しい人も多く、面倒見がいい人も多いです。でも、それに甘えず、自分でも勉強しなくてはいけません。
例えばレストランを開業するのであれば、実際に流行っているお店に足を運んで、自分でお金を払って利用するべきです。
オーナーと知り合いになって、いろいろ教えてもらったり情報をもらったら、それを当たり前と思って甘えてはいけません。相手も忙しい中時間を割いてくれるのですから、聞きたいことはまとめて聞くようにしましょう。そして、出来るだけ御礼をしましょう。
最低限の礼儀がわかっていない人、聞くぐらいはタダだろう、と甘えている人を何人か見てきました。ちょっと不快になりました。
次回からは成功、失敗の実例を紹介します。
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